【ウェブアニメ探訪】「へんな子ちゃん」とGONZODOGA

2008年6月20日 10:41

◆インタビュー:青木さんや井端さんや関係者の方に聞いてみた

今回はアニメ制作で超有名なGONZOの系列である、株式会社GDHの運営されている「GONZODOGA」(Youtube内の公式チャンネル)で現在配信中の「へんな子ちゃん」をクローズアップします。
「へんな子ちゃん」は1991年から1994年にかけて「週刊女性」で連載されていた、巨匠・赤塚不二夫さんの漫画ですが、今回、全6話構成で今年(2008年)4月24日より「GONZODOGA」にて配信が開始。独特のモーションコミック手法を使い、とても凝った作りのアニメになっています。期間限定の配信ですが現在4話まで配信され、現在も配信中。第1話のみ常時視聴が可能です。
どういった経緯で「へんな子ちゃん」がWebアニメーション化されたのか、本編監督をされている、クリエイターの青木純さんと井端義秀さん、製作に携わっている株式会社GDHの松本淳さんにお話を伺ってみました。

■へんな子ちゃん[再生リスト]
http://jp.youtube.com/view_play_list?p=4F70A351B0415EF0

【青木純プロフィール】
沖縄県立球陽高校理数科卒業後、上京。2003年アニメーションの自主制作をはじめる。個人制作と並行して同級生5人によるチーム「TACOROOM」の活動を開始(〜2005)。2006年「コタツネコ」で数々の賞を獲得。2007年東京藝術大学デザイン科卒業後、同年7月「株式会社スペースネコカンパニー」設立。ポップでキューをモットーに、誰にでも楽しめるエンターテイメントを目指し、フリーの映像作家として活躍中。

【井端義秀プロフィール】
大阪芸術大学映像学科に入学後、映像制作を開始する。2005年「夏と空と僕らの未来」で数々の賞を獲得。現在はアニメーションを中心とした作品の監督、演出、制作活動を展開。

◆長かった本編制作までの道のり

__赤塚不二夫さんの漫画をWebアニメ化したいと最初に聞いた時の感想は?

青木:アニメーションの仕事をいろいろやらせて頂いてきましたが、なんというか、赤塚先生のような巨匠の作品を原作にしたものに、こんなに早く携われる事に興奮しましたね。「平成天才バカボン」とか、普通にTVアニメで観てましたから。逆に、自分なんかでホントに良いのかな、なんてちょっと、そういう気持ちも最初はありました。

井端:僕もコミックボンボンに「おそ松くん」とか「天才バカボン」とか載ってて読んでましたから。それはもう、光栄と言うか。それに僕は以前「夏と空と僕らの未来(以下、夏空)」という自主制作アニメを作ってたんですが、今回の「へんな子ちゃん」は、是非その手法で作りたいというオファーだったんで、それはもう嬉しかったです。

青木:それ、逆に嫌じゃなかった?作り手として、もう、過去の作品と同じしことはしたくないとか。

井端:それはないです(笑)。ずっと同じ事はしていたくないですけど、あの作品は自分でも好きな作品だったし、また違う話で一度くらいはやってみたかったというのはあります。何より、あのTVで観ていた赤塚先生の作品をやらせてもらえると言うので、これは正直「やったー」と言う感じで。信じられないくらいの話でしたね。

__それは嬉しいですよね。

青木:実は最初、お話を伺った時は、ひとりだとちょっとキツイかなと言うのがあって、僕の方から井端さんに一緒にやってもらえないか話を持ちかけたんです。今回の作品に井端さんの作った「夏空」の手法をフォーマットにして制作するのが合ってると思ったんで。
だから「その手法はもうやりたくない」って言われたらどうしようノなんて、ちょっと躊躇したんですけど(笑)。乗ってくれたので良かったです。

__じゃあ、もともと、ああいった手法でアニメ化しようという企画が最初にあったというわけでもないんですね。

松本:そうですね。どちらかといえば、ざっくりと「新しいことをやりたいね」という感じで。それで、いろいろ話をしていく中、青木さんの提案もあって今の形になっていったという感じだと思います。僕も、他のスタッフも、実は「夏空」を観て、大変衝撃を受けたと言うか、本当に良い作品だと感銘を受けたんで。井端さんにも参加していただけて大変嬉しく思いましたね。社内でも好評で、フジオプロさんの方でも気に入って頂けて。言わば「夏空」があったので、全体のプレゼンがうまく行ったと言っても良いくらいなんです。

青木:とにかく、いわゆるセル画っぽい従来のアニメ表現は避けようというのは当初から、みんなの共通のイメージでありましたね。いわゆる「漫画を動かす」と言う表現のWebでのアニメーションも、結構以前からいろいろな作品が各パートでちょっと使ってみたりしてると思うんですけど、井端さんの「夏空」を含めて、それをフォーマットにした「へんな子ちゃん」というのは、作品全編が同じ感じで動きますし、そうした「動く漫画」をコンセプトにした表現のアニメーションの中でも、かなり時間と手間をかけて完成度の高い作品になったと思いますね。

井端:そういえば、初めて青木さんから「動く漫画」を仕事としてやってみる気はあるかって聞かれたのは、2年前のDoGAの発表会のときだったような気がしますね。2年前の5月5日ですよ(笑)。

__2年前ですか?!それじゃあ、このプロジェクトはそもそもどれくらい前から?

松本:もともとはフジオプロさんとの話で、赤塚先生の作品をTVアニメではなくインターネットで展開したいと言う相談を受けまして。それなら、TVで放映するような比較的子供向けのものではなく、ちょっと過激だったりエッチだったりする大人向けのものが良いんじゃないかとか、実は作品を絞り込むまでも随分時間がかかっています。いろんな作品に目を通して、単行本化もされていない「へんな子ちゃん」が相応しいんじゃないかと言うことになりました。昨年の3月頃ではなかったかと思います。

__なるほど。確かその当時は、まだGONZODOGAは無かったですよね。

そうですね。丁度、今回の「へんな子ちゃん」のプロジェクトと平行するように動いていましたね。「へんな子ちゃん」自体、もっと早く完成するつもりでもいたんですがノGONZODOGAで配信するようになったのは、たまたまタイミングが合ったというのもあります。

__では、実際のアニメ制作に入ったのは1年前ということで、まず何処から入ったんですか?

青木:まずは「へんな子ちゃん」の原作の漫画をとにかく全部読むところから始まりました。どのお話がアニメーション化するのに相応しいのかとか。効果的なのかとか。原作は70年代版と90年代版とありまして、200本くらいあったと思います。それが話数ですから、ページ数にすると_(かける)4ということでノ。とにかく数が多かったんですが、そうした作業自体、初めての経験でした。

井端:そうですね。いっぱい読みました。

青木:けっこうミーティングをたくさん重ねたことは覚えています。それでもなかなかどの作品にするか決まらなくて(笑)。でも、とりあえず1本パイロット版を作ってみよう!という事になって。その1本が完成してからは、けっこう早く進むようになりましたね。

__ああ、「へんな子ちゃん」は1話4ページなんですね。アニメを観ると、もっと長いように感じますね。

青木:長い話もあったように思いますが、ほとんど4ページですね。今回アニメ化したお話も全部4ページのものですが、確かにアニメにしてみると、もっと長い作品のように感じるかもしれませんね。やはり漫画は読み手が自分で時間を設定して読でるところがありますが、アニメーションの場合、時間は表現する内容によっておのずと決まってきますから、それだけ実際に時間も必要なのかもしれません。
実はそうした時間もパイロット版を作る事で、全体の尺も3分半にしようということに決まったんです。でも、いくつか作っていくと、演出とかによっては3分半ではキツイと感じるものもあったりして。それはそれで大変でした。

__その後、パイロット版を制作したとのことですが、実際、そのパイロット版は作業時間的にどれくらいだったんですか?

青木:実作業はデータが出揃って、3日か4日くらいだったと思います。

井端:「夏空」を含めてフォーマットは4〜5年前から試行錯誤して研究していましたから。ノウハウはあったので、始まってからは割と早く進行できたと言うのはあるかもしれません。

◆思いがけない制作の壁

__じゃあ、大変だったのは実際制作する前がほとんどだったわけで?

青木:どの話をアニメに選定するかの時の話で言えば、例えば漫画の場合だと結末にオチが付いているんだけど、同じことを映像でやると、これはオチてないように見えてしまうとか、そういうことは形にしてみるまで分からなかったりして。逆に漫画の演出だとそれほど面白いシーンじゃないんだけれど、動画にすることで生きてくる演出というか、見栄えのするシーンになることもあったり。そうしたことを探り探りやっていましたね。

井端:完成の映像では、漫画のようにコマ割りがあって段があったりするわけですが、そうした動画としての演出のために、原作とは、あえてコマ割りや段の割り方を変えたりしているんです、実は。そういうとこ、実は結構凝ってるんですよ(笑)。

__それは時間かかりますよねぇ。

青木:視聴した方は、意外と簡単に作ってるように、手を抜いてるように思うかもしれませんが(笑)実際はかなり時間かかっているんですよ。

__いや、お話を伺ってびっくりしました。連載時の原作漫画を全部読んで、演出上好ましい作品や過去の時事ネタなどを題材にしている作品を、現代に通じるものという視野に入れて選定され、さらに原作が生きるように演出にあわせ構成を変えたりして、時間をかけて制作されたんだというのは、もしかしたらこうしてお話を伺ってみるまでは、掬い取る事が出来ない事柄かもしれないですねぇ。かなり感動します。

青木:けっこう、それで初めて観た人は「なんだ、ただのエッチなアニメじゃん」とか思うかもしれないですけどね(笑)。
でもまぁ、それはそれで良いんだと思ってます。出来れば、CG関係のクリエイターの方とか、分かる人は分かってくれると嬉しいかなとかは思いますけど。かなり大変な作業ではあるのでノ多分、こうした手法をやりたいと思っている人が一杯居たとしても、作品的にクオリティが高いものが少ないのは、そうした事なんだと思うんですよね。結構大変なんです(笑)。
と言っても、僕らが詳細なところまで作りこんだのは実はパイロット版までなんで、今回配信されている6本の作品は監督と言う立場で、制作してくれるスタッフに指示を出す事の方が多かったので、本編はそれほど苦労してないかも知れません。

◆パイロット版制作で見えてきたもの

__では、嬉しかったことについてですが

青木:赤塚先生の漫画を選定する際に、確か、原画の凄く鮮明な複写版だったと思うんですが、ほとんど生の原稿と同じものを見ることが出来た事ですね。消しゴムをかけた後とか、下書きがうっすら残ってたりとか、そうしたところまで複製された物でしたから。写植も貼ってあったと思います。
大変貴重な経験でした。

井端:僕も赤塚先生の原稿が凄く繊細なタッチで描かれていて、感激しました。

松本:嬉しかったという感じとは、ちょっと違うかもしれませんが、従来のTVアニメでも、原作を変えざるを得なかった部分があったような話を聞いたことがあったので、実際自分が関わる作品で似たような体験をして「ああ、そういうことか」と言うのが実感として分かった気がしましたね。
でも、その分「へんな子ちゃん」の場合は、逆に原作に忠実に作れたように思うので、それは良かったですね。もしかしたら、今まで放映されたアニメの中で一番原作のエッセンスに忠実に作れたんではないかと思いまっています。

井端:「夏空」の話になっちゃうと恐縮ですが、「夏空」を作る時って実は、他に同じ手法で作ってみたい既成の漫画があったんですよね。大好きな漫画で。でも、やはり著作権の問題とかありますから、その漫画をアニメーションにすることは出来ないのでノしかたなくオリジナルで制作したという経緯があるんです。なので「夏空」の根源には、原作を使って作りたいという想いがもともとあったんです。
だから、まぁ大変は大変でしたけど、その時の想いが今回「夏空」を経由して赤塚先生という巨匠の作品で実現できたような気がして、これはもう感無量って感じですね。

__おふたりで制作されたパイロット版は今後どこかで公開される事はないんですか?

青木:ないでしょうね。陽の目を見ることはないかと。パイロット版ということで、技術的な部分の認識をあわせる意味合いが強かったと思うので、ストーリー的には原作は半分ぐらいしか生かして作られてなかったり、ちょっと尖がった作り方をしたので本編とは、まったく違った印象の作品になっていますから。

松本:パイロット版があったおかげで随分実現へ向けての話がし易くなりました。思ったよりパイロット版の完成が早かったので驚いたのを覚えています。

井端:家がけっこう近いので、僕が青木さんのところへ行って作りましたね。

青木:他の仕事もあったので、さっさと作らないと不味いというのもあって(笑)。僕が井端さんのところにお邪魔することもありましたよ。

__本編は、合計6本の作品を半分ずつ監督されているわけですが、パイロット版はお二人で話し合いながら1本を制作されたわけですね。

青木:基本的には、そうですね。その代わり本編は、それぞれの得意な部分を生かすと言う意味でもキッチリ、3本ずつ分けて監督させていただきました。

松本:また「夏空」の話になってしまいますが、「夏空」のような短い尺の中で、あそこまで感動的なお話を成立させる力量はやはり素晴らしいと思いました。原作の中でも、話の作り的に笑える物もあれば、ちょっと泣ける話などもあり、是非、井端さんに制作していただきたいお話があったのでお願いしました。少年とへんな子ちゃんの交流を描いたお話なんですが、実はそのお話が最終話になっています。

__赤塚先生の漫画は昔から、ちょっと泣かせる話とかありましたよね。「天才バカボン」の「はじめちゃん」が生まれるところの話なんかは、リアルタイムで漫画で読んでいまして、すごく感動的だったのを今でも覚えてますよ。

青木:原作の「へんな子ちゃん」も全体で笑える話や泣ける話がいろいろあったんで、全6話の中にも、いろいろな要素が含まるようにしています。それで、最終話は感動できる話で終わりたいと。「へんな子ちゃん」は1本ずつ観ても、それぞれ味わい深いですが、6本全体の構成も考えて作ってあるんです。

井端:背景の色や、アニメーションの絵の色なども話によって変えたりしているんです。漫画雑誌ってページによって紙の色が違っていたり、印刷されているインクの色が黒や青やいろいろあるじゃないですか。そういうところも、なるべく再現するようにしてみたんです。6話それぞれ、微妙に色合いが違ういます。例えばこの話は、暖かい話なので暖色系の色を使おうとか、かなり細かいところまで実は気を使ってるんです。

青木:まぁYoutubeで配信すると言う時点で、細かい風合いみたいな物はどうでも良くなっちゃうかもしれないんですけど。

__じゃあ、ホントは全編通して視聴できる機会があるといいですね。と言うか、お話を伺って是非6本を通してみてみたいと言う気持ちになりましたね。それもなるべく再現性の高い環境で観てみたいですね。そうした機会を持つ予定は?

松本:実は、今秋のDVD発売が決定いたしました!販売は、全国の主要コンビニ等にて。という訳で、全6話、色合いや風合いなど細部まで「へんな子ちゃん」をお楽しみいただけます。
今回の配信が評価されてDVD化が決まったことは、我々も制作に携わった身として、非常に嬉しく思っております

__そういう意味では、すごく贅沢なプロジェクトですよね。

松本:そうですね。いわゆるWebアニメと言われるようなアニメーションはいろいろありますが、こうした原作を使って、一気に6本の作品を制作してから配信するというようなスタイルは、稀だと感じますね。これからは、こうしたスタイルの作品も増えてくるのかもしれないですが、今の時点でこうしたボリュームの作品を作れたと言うのは、本当に贅沢なことだと思います。

青木:赤塚先生のようなビッグネームの作品で、これができたと言うのもなかなか無いことだと思いますね。
そういう意味では、とても贅沢な作品でもありますが、僕らのような個人クリエイターが普段、関わらないようなスタッフ等の層の厚さも実感できたり、キツかったり楽しかったりする事を含めて、他では経験できない事もたくさんあって、いい勉強にも
なったように思います。いろんな意味で感謝です。

井端:原作付きというだけで、いろいろオリジナルとは違った壁みたいな物があるんだなぁとは感じましたが、僕もいろいろ好きにやらせていただいた感が強くて、とても感謝しています。

__赤塚先生がこの作品を観たらなんて言うでしょうね。

松本:それは期待もありますし不安もありますね(笑)。でもきっと喜んでくれると思いますよ。

青木・井端:お元気になられたら、是非観て頂きたいです。

◆GONZODOGAの今後

折角の機会なので、「GONZODOGA」の方針や今後の方向性になどについても、ちょっとだけ伺ってみました。

__GONZODOGAが今後やって行きたい事、やって行く事などについて教えてください。

松本:そうですね。凄く当たり前な事になってしまうかもしれませんが、基本的にGONZO作品の情報発信と言うか、TVアニメ、劇場アニメを含めての予告トレーラーの配信などが挙げられますね。とくにYoutubeですから、海外の日本アニメファンの人たちも目にする機会も多いと思いますし、そうした海外のユーザーも増えてきていますんで、そうしたニーズに応えたいというのがまずあります。今現在のGONZODOGAサイト上でも、海外のファンの方が作品についての質問を書き込みしてきまして、またその質問に海外のファンの方が答えているという交流が既に行われています。
他には、TVアニメ作品のTVで放送出来ないような動画と言うか、Web向けの動画を作って配信することで、ファンの人たちにTVとは違った楽しみ方を提供したいという方向性も考えています。
それから、GONZOROSSOで提供しているようなショートアニメ作品を集めてきて、配信してみると言う事も考えています。

__そうすると、今回の「へんな子ちゃん」も、そうしたショートアニメ作品配信の第一弾として捉えられるわけですね。

松本:ええ。現在、いろいろ出版社さん等から、原作付きのWebアニメーション制作についての相談は受けたりしていますが、まだ具体的に進行しているものはほとんど無いです。ですが今後また、赤塚先生のような巨匠ではないにしても、確実なファン層を持った漫画家さんの作品をショートアニメ化する機会はあるとは思っています。
また、携帯小説などで人気が出た作品を、いきなりTVアニメ化するのは不安なので、ひとまずインターネットでアニメ化してみようかという作品なども候補に挙がっているようですね。

__自主制作アニメーションについては、どのような見方をされていますか?
また、ふたりの監督さんは、もともと自主制作からアニメーションの仕事をされるようになったと思うんですけど、今後また、オリジナルなアニメーションを公開する機会などはあるんでしょうか。

青木:それは、今後はなかなか難しくなってくると思います。もしかしたら、それが一番ハードなことかもしれないですね。

井端:何か是非オリジナルでやりたいネタを思いついたら、やるかも知れません(笑)。でも、おかげさまで現在はいろいろ忙しくなってしまったので、青木さん同様、やるとなったらけっこう難しいことになると思いますけど。

松本:そうですね。Youtubeさん等もそうですが、自主制作アニメーション配信を仕事として成立させるには、サイトでの広告収入しかないわけなんですが、現在は残念ながらそうした大きな広告収入が見込めないですから、どうしても難しい話になってしまいます。ですが、方向性としては少しづつですが、そうしたスタイルが実現するようにはなって行くと思いますね。実際、GONZODOGAでもかなりのアクセス数がありますし、将来的には、けして不可能ことではないと思っています。アクセス数の対策としては、例えば現在「へんな子ちゃん」等のGONZODOGA配信作品は、英語と中国語の字幕を付けて配信したりしていますね。その他にもいろいろ研究中です。

__そういう意味では「へんな子ちゃん」は、GONZODOGA自体のパイロット作品という側面も持っているのでしょうか。

まぁ、いろいろなデータが取れるようにはしていますし、当然、今回の結果が今後のサイトの方向性やスタイルに影響を及ぼす事はあるとは思います。でもそれは、「へんな子ちゃん」に限ったことでもありませんから。先行して配信される作品は、どうしてもその後のデータ的な側面を持つのは当たり前の事とも言えるので。良い形で今後に生かしていければとは思ってはいます。

__ありがとうございました。


比較的小規模な制作形態を取る事が多いと感じていたウェブアニメなので、この「へんな子ちゃん」は原作に赤塚不二夫先生の漫画を据えるなど新しい試みに感じていて、個人的にも大変興味があった作品でした。しかも、監督をされた青木さんも井端さんも、この世界ではかなり有名なクリエイターさんで、それぞれ代表作もちゃんと持っていらっしゃいます。特にインタビュー中にも何度も話に出た「夏空」は僕も好きな作品で(もちろん青木さんの「コタツネコ」も大ファンです)、「へんな子ちゃん」を初めて視聴したときには真っ先に同作が思い浮かびました。
今回お話を伺ってみて、パッと観だけでは計り知れないクリエイターさんの作品に対する拘りを強く感じられ、帰ってからまた、何度も「へんな子ちゃん」を見返してしまいました。
残念ながら、原作の漫画版は現在単行本としては読むことが出来ない状況のようです。なので、更にWebでパワーアップした赤塚漫画を是非この「へんな子ちゃん」で堪能していただきたいと思います。傑作です。DVDの発売も心待ちにしたいと思います。


【関連リンク】
・GONZODOGA
http://jp.youtube.com/user/GONZODOGA
・赤塚不二夫公認サイト これでいいのだ!!
http://www.koredeiinoda.net/
・aokijun.net/青木純
http://www.aokijun.net/
・Don't knock TV !/井端義秀
http://9.pro.tok2.com/~dktv/
・株式会社GDH
http://www.gdh.co.jp/
・株式会社ゴンゾロッソ
http://www.gonzorosso.jp/

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